ケアサロンみらくる

帝王切開後の骨盤ケアは傷が治った1,2か月後から!

 

 

現在お産の形は、普通分娩はもちろんのこと無痛分娩や帝王切開など様々あります。
その中でも近年帝王切開で出産する人は全お産のうちの4人に1人とかなり多くの方が帝王切開で出産しています。
逆子や前置胎盤などの理由で予定帝王切開をした人、
普通分娩の予定だったのにお産の途中で緊急帝王切開になってしまった人、
様々な理由で帝王切開になってしまった人がいると思いますが、そんな皆さんが気になるのが、
産後の骨盤ケアではないでしょうか。

 

普通分娩の人であれば、産院で骨盤ケアについて説明を受け、
骨盤ベルトなども準備するように指示されることもありますが、帝王切開の場合、
産院では必要ないといわれることが多いです。
しかし本当に必要ないのでしょうか。
実際のところ帝王切開であっても出産に向けて妊娠中から骨盤は緩み始めており、
実は帝王切開で出産したからと言って骨盤ケアが必要ないということはないのです。
では帝王切開後いつから骨盤ケアは必要なのでしょうか。

 

帝王切開後の骨盤ケアの開始時期

帝王切開後の骨盤ケアの開始時期としては1,2か月をお勧めします。
帝王切開後すぐに開始してもいいといわれることもありますが、帝王切開の場合、普通分娩と違い、
開腹手術をしているので、傷口が痛み、普通分娩の人が行う骨盤ベルトは産後すぐの体にはとてもつらいものです。
また、無理に骨盤ベルトでお腹を押さえつけてしまうと、体内で傷口の修復が未完全の状態の場合、
癒着が起こっていしまう可能性もあります。
ですので、帝王切開後、傷口が治る1から2か月後を目途に開始することをお勧めします。

 

そんなにゆっくりでも大丈夫なのか心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、
産後の骨盤の動きやすい時期は6か月ごろまでといわれており、
それまでの間が骨盤ケアをするのに適している期間になります。
産後すぐは出産まもない時期でもあり、赤ちゃんのお世話が大変な時期でもありますし、
帝王切開後であれば普通分娩の方と違い、さらに傷の治癒が必要な時期でもあるので、
まずは体をゆっくり休めて、それから初めて骨盤ケアに取り掛かるので十分であると考えられます。

 

ここまで帝王切開後の骨盤ケアをいつ始めるのかについて説明してきましたが、
具体的にどのように骨盤ケアをしていけばよいでしょうか。
先に普通分娩の方は骨盤ベルトで骨盤矯正をすることを述べました。
帝王切開後の骨盤ケアでも骨盤ベルトでの骨盤矯正は効果が期待できるのでお勧めします。現
在帝王切開で出産した人向けの帝王切開後に使える骨盤ベルトやガードルなどが発売されており、
そのような商品はお腹の傷口部分がソフトな素材で作られているので、
まだ傷口が少し痛むような人でも使用が苦痛にならない工夫がされています。

 

また、整体に行くことも効果が期待できます。
帝王切開後はやはり傷口が気になって骨盤ベルトが使えないという人の場合、
整体であればお腹を無理に圧迫することもありませんし、
専門の整体師の方が帝王切開後の傷口のことも十分気にかけたうえで、
おすすめの施術をしてもらうことができます。
骨盤だけではなく、産後の赤ちゃんのお世話で疲れ切った肩や腰をほぐすケアもしてもらうことができます。
少しお金はかかってしまうかもしれませんが、出産を頑張った自分へのご褒美もかねて、
整体で産後の骨盤ケアをしてみることも一つの方法としてお勧めします。

 

これから子育てが始まり、お金をかけたくない人や赤ちゃんを預けられなくて整体にいけない
という人は自宅で骨盤体操を行うことでもいいでしょう。
一日数分のわずかな時間でも体操をするだけでも継続することで、十分効果が期待できます。
産後の忙しい時期、自分のケアどころではないという人もいると思いますが、
育児の隙間時間を有効に活用し、骨盤ケアをしましょう。